お家づくりといえば「間取り」。今回は「暮らしやすい間取り」の基本から、動線や収納スペースの工夫を具体的に解説します!そして失敗しがちな間取りについてもご紹介していきます。
1.暮らしやすい間取りの基本
暮らしやすいお家にするために、まずは間取りを考える際のポイントを押さえておきましょう。
生活の快適さに直結 大切な3つの動線
- 生活動線:日常的な動きをスムーズにする動線
- 家事動線:洗濯、掃除、料理の効率を上げる動線
- 来客動線:お家に来た方が 家族のプライベート空間に入らない、見えない工夫。
2.動線の工夫で暮らしやすさアップ
動線の改善提案
キッチン
キッチンから冷蔵庫、ダイニング、パントリー、ゴミ置き場への移動を最短距離にする
アイランドキッチンや対面式キッチンは、調理中も家族とのコミュニケーションが取れるのでおすすめです。
食材の買出し後:玄関からキッチンや収納まで、大きな荷物をもって通過する箇所の幅を確認!
単純に1人が移動するのに幅60㎝ カニさん歩きなら幅30㎝、両手に荷物を抱えるなら90㎝以上は欲しいところ
洗濯
脱衣→洗濯機→ドライエリア(物干場)→クローゼットは直線上にあると、便利!
洗濯の手間が大幅に減ります。室内に物干しスペースを確保すると、夜間や雨の日にも、ばっちり乾かせます。
- ドラム式洗濯乾燥機の設置を考えている方は サイズのご確認を。思った以上に大きくて通路や周囲の棚、扉の前まで、はみ出てしまった💦なんてことにならないように。
- ドライエリア(物干場)にはコンセントの設置を忘れずに!室内干しには除湿機が欠かせません
また、除湿器の種類によっては連続排水機能が付いたものがあります。近くに排水できる場所を設けておくと水を捨てる手間が省けて家事ラク♪ - 物干し高さに困ったら、身長+5cmにすると腕がラク。ただし、ご家族が通る場所に設置を考えていたり、邪魔な場合は高さを上げるか、取り外しができるものを選びましょう。身長+20cmまでは十分に作業ができます。毎日の事、物干しの高さにもこだわっていきましょう!
玄関
家族が多い場合、玄関は混み合いがちです。シューズインクローゼット (SIC)を設けて靴や外出用品を整理。また、ベビーカーや傘置き場、外の趣味や道具などの確保にも適しています。
近年はコロナやウイルスなどの影響で、体調管理への意識が高まり、帰宅後すぐに手を洗えるような間取りが増えてきている傾向です。玄関から洗面所への動線が短くなっていたり、洗面所とは別に簡易的な手洗い場を玄関付近に一つ設けることが増えてきた印象です。
リビング
リビングを家の中心に配置することで、自然と家族のコミュニケーションが増えます。
また、リビングに階段を設置することで、2階へ上がる際にリビングを通り、家族が自然と目を合わせやすい環境が作れます。ただし、階段を通して熱が行き来してしまうため、冷暖房効率が落ちます。対策としてドアや仕切りを設けるなどの工夫が必要です。
急な来客への対応
来客があったとき、”慌てる必要がない家”をつくるポイントを押さえたい方へ
- 玄関先から何が見えるか?を確認しておく
- 玄関先にお客様が来た時、心配なくトイレに入れる場所か?
- 来客を通す部屋(リビング等)からキッチン手元が見えないか?
- 来客を通す部屋(リビング等)から洗濯物や寝室が見通せない状況か?
いつもは閉めない扉やロールスクリーンの設置など、対応方法は色々あります。扉も木製以外にも種類があります。例えば、不透明なパーテーション扉のようなものであれば空間も明るく、部屋が狭く見えるのを防いでくれます。
3.収納スペースの確保と工夫
収納は「見えないところで家事がラクになる」重要な要素です。また、収納不足は暮らしのストレスを生みだします。工夫を取り入れ、整理整頓が簡単な住まいを作りましょう。
収納スペースの作り方
- 収納だけの部屋を作る
- 各部屋に十分な収納を作る
- デッドスペースの活用
- 隠す収納と見せる収納を作る
① 収納だけの部屋を作る
パントリー
キッチンに隣接した食品庫を作ると、買い置きの収納が楽になります。
WIC(ウォークインクローゼット)
衣類や季節物を一箇所にまとめると管理が簡単になります。またパイプを用いた空間を作れば、衣服を畳まず、干したままの形でかけられ、時間の節約にもなります
SIC(シューズインクローゼット)
玄関に靴だけでなく、雨具やアウトドア用品を収納できるスペースを確保。
② 各部屋に十分な収納を確保
洋収納の活用
昔で言う押入れの扱いですが、今はそこまで古い雰囲気のものでもなくなってきました。洋収納には可動棚は設置なし、上段にパイプをつけるだけで充分です。各部屋に設けることで部屋の荷物をまとめることや洋服の収納も増えます。下の空間はフリーにして必要な時に色柄や形のそろったラックを置くのも、あとで困らない見た目の良い収納術になります。


部屋同士の間に各部屋の収納を設置することで隣の部屋の音を遮断することもできます。収納+遮音と考えたら効率の良さは段違いです😊
③ デッドスペースの活用
廊下に収納棚や本棚を作ると、空間を有効活用できます。また階段下スペースを収納にするアイデアも人気です。最近では充電型の掃除機やお掃除ロボットの基地として使用される方も多い印象です
デットスペースの活用時にはコンセントやLANを設置することをお忘れなく!充電やルーターの設置など収納しながら利用することができるのでおススメです
④ 隠す収納と見せる収納
隠す収納:生活感を隠したいもの(掃除道具、洗剤など)は扉付きの収納に。
見せる収納: 食器やインテリアはオープン棚を活用しておしゃれに演出。
可動棚の作りすぎにはご注意を。
一番部屋がまとまらなくなる原因は可動棚の作り過ぎです。見た目はかっこいいし、SNS映えします。そんな可動棚がおすすめされることも、しばしば。
ただ収納上手さんはどこにある可動棚でも上手に使いこなせますが、収納が苦手な方がすっきり見せるのは大変💦結局見た目がぐちゃぐちゃとして、そろって見えない原因に。ロールカーテンや扉で隠してしまうという将来が待っています。
ポイントは 自分がその空間に何を置きたいか? 何が来るのか? を想像すること
決まっていないから 将来を見据えて移動できる棚に、、、と安易に可動棚の選択をしないこと。
実は、整理整頓が継続している方のお家は 可動棚が少なく、”ここだ!”というポイントでの可動棚の設置が多いんですよ😊
2. 失敗しがちな間取りの例
よくある失敗例を知って役立てよう
- 部屋数ばかり増えてしまう
- 収納不足
- プライバシーが確保されていない、音問題
- 日当たりを軽視した間取り
①部屋数ばかり増えてしまう
畳コーナー:洗濯を畳んだり、子どもが遊ぶ部屋としても使える両立空間にできないか?
畳コーナーを他の部屋より少し高さを上げることで空間を広く見せつつ、別の部屋という認識にすることも可能です。また扉をつけることで 来客時には広がった洗濯物や おもちゃの痕跡をなかったことにできます。
もし部屋数が増えてしまったら、部屋を分けなくとも、できることを見つけてみましょう。数が減らない場合は、壁以外の方法で空間を自然と分ける方法を取り入れてみるのもポイントです
- 空間を少し上げて段差をつける
- 垂れ壁やアーチ壁を作り空間を分ける
なにも全てを壁と扉で仕切らないといけないわけではありません。プライベートな空間とオープンな空間を上手に使い、明るいお家を目指しましょう

② 収納不足
なにをどれだけ入れるか、生活をしていくと物は自然と増えていきます。新築当初に引っ越しをしたら棚がいっぱい。それでは、1年後には物が棚から溢れ出ること間違いなしです。新築計画では棚が空いてしまう場所があるくらいに、ゆとりがある収納を確保しておきましょう。部屋には、それぞれに収納スペースを設け、共用スペースには余裕を持たせておきましょう。
③プライバシーが確保されていない、音問題
例えば、トイレがリビングに面している場合、音や匂いが気になることがあります。また寝室とトイレが近いと、音が気になることも。間取りを考える際には、生活のスタイルを考えて 静かになる時間帯に出る音を見つけ、離す必要があります。
④日当たりを軽視した間取り
リビングやダイニングは日当たりの良い南向きに配置するのがおすすめです。洋服を収納する場所は風通しの良い場所や直接日光の当たらない場所がいいでしょう。ほしい部屋にどんな空間が適しているのかを考えながら配置していくと、生活した時の暗いな、寒いな、、、が少なくなります。
まとめ
「暮らしやすい間取り」を実現するためには、動線や収納を考慮した設計が必要です。失敗しないためには、まずは自分たちのライフスタイルをじっくり見直し、日々の動きをイメージすること。また、現在の荷物の量を考え、実際にどこに収納をしたいかをイメージすることが大切です。さらに、営業マンや設計士に相談することで、より具体的なアイデアやアドバイスをもらえます。 みなさんも未来の暮らしを楽しく想像しながら、じっくりと間取りを検討してみてください!
次回予告:もっと知りたいお家づくり 現場の流れ
工事がスタートしたら「どうしたらいいの?」がいっぱい。
次回は地鎮祭や現場の進み方を詳しくご紹介します。
現場に行くタイミングが分からない。すでに現場が少し怖いと感じるてしまっているあなたへ、お届けします。 現場の進み方が分かれば、現場に行くのも気軽に♪
行くべき時期や見るべきポイントもお伝えします。
次回は「もっと知りたいお家づくり 現場の流れ」 ぜひお楽しみに!


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